半神

たおやかさに対する憧憬の残滓だ。
他に、何もない。

どこまでも正確なそれ、から、ほんの少しだけ外れたものこそが、
なぜだろう、より光を放ち、あるいは闇に迎えられる。

たとえば途方もなく外れているそれよりも、醜悪に腐敗臭をたぎらせ、
そしてなぜだろう、どこかしら近しいのだ。

それ、が人知を超えたものであるならば、
半神とは、半ば、人知を超えたもの、だが、
そんなものはすでにそこかしこに溢れている。

誰の中にも、どなたの中にも、誰の中でも、ある。
つまりはそう感じたいという願いどもの、たおやかさに対する憧憬の残滓だ。

なるほど奥が深い、そして、断じて浅い。
双方を存分に奮うことに、なまじっかな執着などは到底及びはしない。

着地を求める、そのすべては願いに他ならないが。
説明などできはしないもの、そんなものはどこにでもある、否、あったもの、だ。本来。