ユグドラシル

胡蝶の夢を誰も知らないが、知る必要なぞどこにもない。

はじめから、何もない。
無限のうちにこそ有限があるように。
空虚にこそ充足を見出すように。

韜晦した何かを衒学的に彩る必要などない。
この一文が全てを物語っている。

世界を形作るのが物語り、なのではない。
物語るのが、その世界なのだ。

ついぞ、ここまできたのなら難しく考えることはない。
それはそもそも、最初からそういうものだ。
ただ、在ればいい。語るのは、必要とする何かだ。