ニューアルバム「SCREEN」の帯コメントにはこう書いたが、実際良くまとまっていると思う。
今作は、おそらく、ある意味では「ベストアルバム」でもある。
一体なんのベストか、というと、自身の活動から欠かすことのできない「画面越し」の種々。
そこからリアルなスクリーン、つまりはそれぞれの視界、心に映るものが軸になっている。
といえば綺麗に濃縮できているようにも思えるが、ではその実態はというと、寄せ集めでもある。
つまりは、ぐちゃぐちゃなのだ。後ろ向きでなく、とても能動的に、積極的に、無秩序な一枚。
そして、それこそが、この「SCREEN」の真髄でもある。
表現としては、一曲一曲の楽曲単価が高いのだ。
聴く人それぞれに、思い思いの捉え方、などというレベルでなく。
出会ってきた様式やタイミングによって、想起するものに差異が激しすぎる。
また、それらを全く知らない人にとっても、とても聴きやすいものにした。
そういった意味で、異彩を放ち、異様を誇る今作なので、今回は初めてのことをやろうと思う。
長くなったが、ライナーノート、それもセルフで、楽曲単位で記事を書いてみることにした。
とはいえ、とても珍しいことなので、どうなるかはわからないし、ペースはゆるく。
また書けること、書かないこと、が当然あるので、クオリティにはご容赦いただきたい。
楽しめる方には、ほうほう、と楽しんでもらえればありがたい。

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